凧(いかのぼり)俳句会

令和8年1月の句

                 河辺 さち子

喧騒も目出度き響き初詣

初烏広き宮居の空を統べ

人日や走る神馬に逢ふも縁

淑気満つ光纏うてゐる神馬

吉報の届く朝や風花す

凧例会

  • 弓始きりりしなうや袴の娘

  • 新年やフランス語をば学ばむと

  • 終のいろ尽くし一輪冬薔薇

  • 木枯に追ひかけられるムンクの目

  • 口角をしつかり上げて初笑

  • 亡き人に献盃をして初句会

  • 清水正浩

  • 垣内たかし

  • 尾崎みつ子

  • 蒲田豊彦

  • 濵田浩子

  • 山田泰子

  • 年立つやまた気ままなる老いの日と

  • イタリアンもフレンチもよし祝箸

  • 初日待つ狼煙のごとき千切れ雲

  • 和やかにクイズも出され初句会

  • 初湯して余生の思案如何ばかり

  • 皆揃ひ帰りて静かなる初湯

  • 幸田素子

  • 松坂由美子

  • 福田日支朗

  • 荻巣純子

  • 二宮桃代

  • 生島久夫

  • 読初は先師の句集滝がしら

  • いつも見る生駒の山や今朝の春

  • あべ川のきなこ飛ばして初笑

  • 老夫婦お神酒酌み合ひ笑初

  • 誉め言葉に恥ぢらふ媼福寿草

  • 幸せを呼び込んでゐる初笑

  • 蒲田雅子

  • 大野雅子

  • 古谷孝子

  • 藤原たけじ

  • 生島陽子

  • 松谷一枝

  • 初電車九歳の子の一人旅

  • さりながら顔ほかになし初鏡

  • ひとテンポ遅れて祖母の初笑

  • 一匙の離乳食より年新た

  • 福笹の小判乗り来る環状線

  • 清水昌子

  • 西村操

  • 安田富子

  • 野田光江

  • 豊泉白水

高槻句会

  • 風花の夜景となれり摩天楼

  • 青空のもどり風花止みにけり

  • 風花や中山道に追分の碑

  • ふつくらと暖とるやうに寒雀

  • 寒雀垣根の日差し膨らます

  • 乳吞子に乳晒したる寒夜かな

  • 生島久夫

  • 荻巣純子

  • 安田富子

  • 垣内たかし

  • 蒲田雅子

  • 上土優美子

  • 八雲はれていま生駒嶺に初日さす

  • 風花や星の礫となり消ゆる

  • 風花や丹後の路地に機の音

  • 吹き曝す風の岬の寒立馬

  • 光年の果の凍星我老いぬ

  • 風花や鐘撞堂に人の無く

  • 長嶋吐夢

  • 山田恵美子

  • 蒲田豊彦

  • 松坂由美子

  • 西村操

  • 豊泉白水

  • 信号の三分長し寒の雨

  • 酔うて上る階二百冬の月

  • 風花や嫋やかなひと連れ逝きぬ

  • 尾崎みつ子

  • 福田日支朗

  • 生島陽子

大東句会

  • 日時計は子の刻を指す冬日向

  • 靴ひもを固く結びて探梅行

  • 探梅は寂しきものと逝きし夫

  • 探梅や大阪城にも兆す色

  • 引き寄する一つの枝や梅ふふむ

  • 濵田浩子

  • 清水正浩

  • 古谷孝子

  • 垣内たかし

  • 清水昌子

  • 初日の出夫の歳越え古稀に入る

  • 足音に群れの乱るる初雀

  • 福よ来い十日戎の今日の句座

  • 探梅の時期ままならぬ温暖化

  • 良く笑ふ生後五ヵ月明の春

  • 山田泰子

  • 二宮桃代

  • 小森道子

  • 藤原たけじ

  • 野田光江

  • 足るを知る事が大事と初法話

  • 初夢や昭和の茶の間父母も居る

  • 一月や地震の慰霊となる一日

  • 松谷一枝

  • 幸田素子

  • 大野雅子